一戸建て住宅を建てようと決めた時、多くの人が最初にお金について考えるでしょう。
理想の家を手に入れても、ローンの返済に苦しむのであれば意味がありません。
どの位の予算が必要なのかを理解するためにも、平均価格を知ることが大切です。
家の平均価格を知ることで、予算も組みやすくなります。
そこで1つ注意したい点が、「一戸建て住宅の平均価格は全国共通ではない」です。
日本の家は、その土地の風土に合った設計がされています。
そのため、その土地で快適に暮らせる家の実現にかかる費用も異なってくるのです。
北陸に住む予定なのに、九州の家の平均価格を見ても意味がありません。
必ず自分が住む地域の平均価格を確認しましょう。
今回は、石川県内に一戸建ての家を建てたい人に向けて平均価格を紹介します。
まずは、価格をお伝えする前に、石川県の家の平均的な広さを知りましょう。
平均的な家の面積は38.2坪
石川県の平均的な家の面積は38.2坪です。
全国的な家の平均面積が38坪程度のため、ほぼ平均的な広さと言えるでしょう。
しかし「38.2坪と言われても、どの位の広さになるのかピンとこない……」という人もいると思います。
その場合は、畳の枚数などに置き換える方法がおすすめです。
1坪は約3.3㎡であり、畳で言うと2枚分の広さです。
そのため38.2坪は、計算すると畳約76枚分になります。これは、4~5人が暮らすにも十分な広さです。
もともと北陸地方は、広い家を建てる人が多い傾向にあります。
間取りや収納スペースの数・設置場所によって多少は変わってきますが、広さに関して不満を感じる心配はないでしょう。
それでは、石川県の平均的な家の面積が分かったところで、続いては平均価格を確認していきます。
平均価格は2,472万円
石川県で一戸建ての家を建てる場合、平均価格は2,472万円です。
全国的な平均価格は3,454万円のため、全国平均と比べると安い価格で家を建てていることになります。
しかし家の面積でもお伝えしたように、4~5人が不満なく暮らせる広さは十分確保されています。
そのため、自分の希望を取り入れず、さまざまな我慢をして家を建てているわけではありません。
全国平均より価格は低くなっていますが、石川県ではこの価格で快適な家を手に入れられるということです。
以上のことから、石川県で家を建てる際は2,472万円を目安に予算を組みましょう。
それでは石川県の、一戸建ての平均価格も理解したところで、次は坪単価に注目していきます。
平均坪単価は64.7万
坪単価とは、1坪の価格を表す言葉になり、1坪の広さは3.305㎡です。
例えば、坪単価が50万円で40坪の場合は、50万円×40坪となり価格が2,000万円になります。
このように、簡単に価格の把握ができるところが坪単価のメリットです。
そして、石川県の平均坪単価は64.7万円になります。
全国の平均坪単価が86.5万円のため、平均よりも大幅に低価格だと言えるでしょう。
しかし坪単価は、家の形や性能・住宅会社などによって大きく変化します。
そのため「必ずしも、計算した坪単価通りの価格になる」というわけではないので注意が必要です。
もし、坪単価で住宅会社を比較しようと考えているのであれば、内容をしっかりと把握する必要があります。
この点に関しては、次の章で詳しく解説します。
坪単価で判断しない方が良い
先ほど「必ずしも、計算した坪単価通りの価格になるわけではない」と、お伝えしました。
その理由としては、下記の内容が挙げられます。
・付帯工事や消費税は別になる ・総額で把握することが大事 ・性能、仕様が高ければ高いほど金額も上がる ・適正価格かそうではないかの判断が大事
間違いやすいのですが、坪単価には家(本体)を建てるために必要な価格しか含まれていません。
エアコンや上下水道など、生活に必要なものを設置する付帯工事の費用が含まれていないのです。
そして建設業界では、税抜き価格で話すことが当り前となっているため、消費税も含まれていません。
また、断熱性や耐震性などの性能や仕様のグレードが、高ければ高いほど金額も上がります。
この点が、坪単価で判断しない方が良いとお伝えした理由です。
正確ではない坪単価で判断するのではなく、内容をしっかりと確認し総額を把握することが重要になってきます。
同時に適正価格であるか判断するために、ある程度の住宅に関する知識を持っておくことと、信頼できる住宅会社を見つけることも、家づくりを行う上で大切なポイントです。
今回は、石川県の一戸建ての平均価格や坪単価について解説しました。
平均価格を知ることで、予算を組みやすくなります。
自身が家を建てる際は、ぜひ参考にしてみてください。