一級建築士 つるみーの
家づくりコラム

新築住宅について

石川県のハウスメーカー・工務店の選び方 プロが教える5つの基準

最終更新日:2026年2月27日

石川県のハウスメーカー・工務店の選び方 プロが教える5つの基準
「石川県で家を建てたいけれど、地震に強い会社はどこ?」「雨や湿気が多いこの地域で、本当に快適な家は?」令和6年能登半島地震を経て、これからの家づくりでは「家族の命を守る安全性」がこれまで以上に重要視されています。しかし、県内には多くのハウスメーカーや工務店があり、何を基準に選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。デザインや雰囲気だけで選んでしまうと、住んでから「寒い」「結露がひどい」「地震が不安」といった後悔につながりかねません。また、高性能を求めるとコストの壁にも頭を抱えることでしょう。この記事では、石川県の気候風土を知り尽くした一級建築士の視点から、プロが重視する「技術的な判断基準」と、失敗しないパートナー選びのコツを徹底解説します。

石川県の気候・風土に勝つ!住宅会社選びの「絶対条件」

【石川県で重視すべき3つの性能】

🏠 耐震性能

地盤の良い土地選びが必須。その上で「耐震等級2または3(許容応力度計算)」の取得推奨。

🌡️ 断熱性能

冬の寒さと結露、夏の猛暑を防ぐため、「断熱等級6(HEAT20 G2レベル)」以上を推奨。

💧 湿気対策

高い気密性能が重要。C値は1.0以下が基本、目標は完成時に0.5以下を目指そう。

能登半島地震で問われる「本当の耐震性」

石川県で家を建てる以上、耐震性能は最優先事項です。コストに余力があれば「耐震等級3を必須」と言いたいところですが、能登半島地震の被害状況から冷静に考えてみましょう。石川県が公表している令和7年時点での被害状況は、住宅被害の総数が約11万6,000棟でした。そのうち被害がひどい全壊は6,161棟、半壊は18,703棟になっています。さらに全壊の実態について建築学会の調査データを調べてみると、旧耐震基準(1981年5月以前)が1,848棟中851棟(46.0%)、新耐震基準(1981年6月〜2000年5月)が1,061棟中229棟(21.6%)、2000年基準(2000年6月以降)が608棟中4棟(0.7%)となっており、現行法規を満たしている建築物の全壊率が低いことを示しています。

だから耐震等級1で問題ないと言うつもりはありませんが、まずは建物が安全な地盤の上に建っていることが最優先事項です。そのために国土交通省が出しているハザードマップや、北陸地方整備局が出している液状化しやすさマップを確認しましょう。その上でコストに余裕があったり、命や財産を守ることを最優先に考える方は、許容応力度計算による耐震等級2や3の取得を目指すのがおすすめです。耐震等級は、性能表示計算と呼ばれる簡易計算と許容応力度計算と呼ばれる詳細な計算によって、同じ耐震等級3でも強度が異なります。せっかく取得するのであれば、根拠として強い許容応力度計算の実施が望ましいでしょう。

夏暑く、冬寒い、湿度が高い地域を攻略する設計

石川県は年間降水時間が長く、湿気が多い地域です。冬は雪が降り、夏は30度を超える日が続きます。洗濯物は部屋干しが基本となるため、脱衣室・サンルーム・ファミリークローゼットを一直線に配置するなどの「家事動線」の整理が間取りを考えるにあたって大切です。また、温度差がない快適な居住環境を省エネルギーで実現するには、「断熱性能6以上」が必須。ただし隙間が多いと断熱性能を活かしきれないため、家の隙間を減らす「気密性能(C値)」が重要です。C値は1.0㎠/㎡以下を基本とし、できれば0.5以下を目指し、実績の豊富な会社を選びましょう。気密に関しては現場で測定しないとわからないため、住宅会社には気密測定の経験の有無について確認するのがおすすめです。

ハウスメーカー・工務店・設計事務所の違いと選び方

【依頼先別の特徴比較】

● ハウスメーカー
全国展開のブランド力と安心感。品質が安定しているが、価格は高めで自由度は低め。

● 地域工務店・ビルダー
石川の気候に合った提案が得意。コストパフォーマンスが高いが、会社によって技術力に差がある。

● 設計事務所
デザインや変形地への対応力が高い。設計料が別途必要だが、こだわりの家づくりが可能。

会社規模ではなく「価値観」で選ぶ

ハウスメーカー・工務店・設計事務所の違いと選び方

「大手だから安心」「工務店だから安い」という先入観で選ぶと失敗します。例えば、ハウスメーカーは全国展開しているため、間接部門(売上に直結しない人員)が多く、最低賃金の基準も全国で一番高い東京水準を上回る給与設計をしなければいけないため、どうしても人件費が高くなる傾向があります。一方、工務店は間接部門の人員が少なく、地方都市基準の最低賃金を上回る給与設計で良いことから、コストを抑えることができます。ただし、工務店は知識や経験がピンキリで、ハウスメーカーよりもマニアックに性能設計を極めた会社もあれば、性能に無頓着な会社もあり、ある程度お客さん側で学習して見極めなければいけません。その点、大手は高い代わりに一定水準以上の高性能がすぐに見つかることから、探すのが楽な分コスト高めと考えれば辻褄が合うでしょう。家づくりで大切なのは、自分たちが「性能」を重視するのか、「デザイン」なのか、「コスト」なのか、優先順位(価値観)を明確にして、それに合った得意分野を持つ会社を選ぶことが成功の鍵です。

一級建築士は見ている!技術的なチェックポイント

【プロが確認する質問リスト】

  • 「土地選びについて、ハザードマップなどからアドバイスいただけますか?」
  • 「耐震等級2または3を取得する時は『許容応力度計算』で確認していますか?」
  • 断熱性能(UA値)の標準仕様はいくつですか?」(0.46以下が目安)
  • 気密測定は実施していますか? 平均C値はいくつですか?」

「気密測定」をしている会社は信頼できる

「気密測定」をしている会社は信頼できる

断熱性能(UA値)は計算で出せますが、気密性能(C値)は現場の職人さんの施工精度で決まります。そのため気密測定の実施経験が複数回あり、社内での知見の蓄積や職人さんの教育が行き届いているかによって、施工精度が異なります。棟数が多い会社だと、職人さんの教育が行き届かなくて、平均的なC値はどうしても高くなりがちです。施工力の一つの指標として、気密測定について質問してみるのが効果的でしょう。

窓の設計に注目

家の中で最も熱が出入りするのは「窓」です。石川県の冬を快適に過ごすなら、アルミサッシではなく「樹脂サッシ」や「トリプルガラス」を採用している会社を選びましょう。ただし、近年知識のない実務者によって「断熱性能を確保するために、窓は小さく、少なくしましょう」と言った間違った営業が横行しているという話があります。数字上の性能は確かに良くなりますが、小さな窓だと閉塞感があり、昼間でも暗く、居心地の良い住まいとはかけ離れてしまうでしょう。心理的な居心地の良さと数字上の快適さは両立できるものなので、「窓を小さく、少なくしなければいけない」といった間違った知見の実務者には注意しまして下さい。

契約前に必ずやるべき「お金」と「土地」の準備

【家づくりの正しい手順】

STEP1:家族会議
「どんな暮らしがしたいか」を話し合い、要望の優先順位を決める。

STEP2:資金計画
年収の倍率ではなく、FPによる「ライフプラン」で返せる額を知る。

STEP3:会社選び
土地探しの前に、信頼できる住宅会社を見つける。

契約前に必ずやるべき「お金」と「土地」の準備

土地探しより先に住宅会社を決めるべき理由

「まずは土地を探そう」としがちですが、これは失敗のもとです。土地を先に購入してしまうと、地盤改良費や仲介手数料などの諸費用で予算が圧迫され、肝心の建物にお金をかけられなくなることがあります。また、良い土地情報は不動産会社から住宅会社へ優先的に流れる傾向があります。住宅会社を先に決め、プロと一緒に土地を探すことで、総予算のバランスを取りながら、未公開の土地情報に出会える確率も上がります。

予算は「ライフプラン」で算出する

「年収の〇倍」という簡易的な計算ではなく、教育費や老後資金、趣味の費用まで含めた生涯の収支シミュレーション(ライフプラン)を行いましょう。これにより、「無理なく返せる適正予算」が明確になります。

迷ったらプロに頼ろう!失敗しないための相談窓口活用法

【イエタッタカウンターでできること】

  • 一級建築士監修の中立的なアドバイスが無料で受けられる。
  • 面倒な住宅会社の比較・検討、お断り代行までサポート。
  • FPによるライフプランで正確な予算がわかる。

第三者の視点を入れるメリット

住宅会社の営業マンは自社の良いところをアピールするのが仕事です。そのため、複数の会社を回れば回るほど「どこが良いのか分からない」という迷路に迷い込んでしまいます。そんな時は、「イエタッタカウンター」のような第三者相談窓口を利用するのが近道です。実務経験のあるプロが、中立的な立場でお客様の要望を整理し、石川県内の約150社の中から本当に合う会社を厳選して紹介してくれます。実際に利用した方からは、「自分たちだけでは見つけられなかった良い工務店に出会えた」「予算の不安が解消された」といった声が多く寄せられています。

まとめ:石川県で理想の家を建てるために

石川県での家づくりは、気候への対策と地震への備えが不可欠です。後悔しないためには、以下のステップで進めましょう。

  • 知識をつける:耐震等級3、断熱等級6などの基準を知る。
  • 予算を決める:ライフプランで総予算を把握する。
  • 会社を選ぶ:性能・デザイン・コストのバランスを見て、自分たちに合う会社を見つける。

「何から始めればいいか分からない」「プロの意見を聞きたい」という方は、まずはイエタッタカウンターの無料相談や勉強会に参加して、家づくりの「物差し」を手に入れることから始めてみてはいかがでしょうか。

家づくりの第一歩を踏み出そう!

無料相談を活用しませんか?

家づくりに関する悩みや不安を解消し、後悔しない家づくりを実現するためには、専門家のサポートを受けることが非常に有効です。イエタッタカウンターでは、一級建築士による勉強会や、お客様一人ひとりの状況に合わせた個別相談を完全無料で提供しています。

「何から始めたらいいか分からない」という方も、すでに複数の住宅会社を回って迷っている方も、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。経験豊富な担当者が、あなたの家づくりを丁寧にサポートし、最適な住宅会社選びのお手伝いをいたします。

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専門家監修

一級建築士による中立的な比較・解説

この記事は、累計800組以上の相談実績を持つ一級建築士が、特定の会社に偏らない「中立的な立場」で執筆・監修しています。

👤コラム監修者
鶴見 哲也(つるみ てつや)
一級建築士[家づくりディレクター]

1986年石川県生まれ。石川工業高等専門学校から新潟大学に編入し大学院修了後、石川県の設計事務所、住宅会社で8年半設計業務に従事。小学校から注文住宅、新築からリノベまで幅広い経験を持つ。本当に良い家づくりをするために、住宅会社を選ぶ前段階でよく学ぶことが大切だと気付き、住宅情報サイト「イエタッタ」を運営する(株)MiraieCompany に入社。第三者の立場から住宅取得希望者に向けて家づくりをわかりやすく学べるようにし、かつ住宅会社向けに建築とマーケティングの知識により住宅会社の課題解決にも取り組んでいる。

住宅会社向けセミナー

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家づくり勉強会参加者 石川県350組、富山県153組、計503組
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