一級建築士 つるみーの     家づくりコラム

2020.12.10

新築住宅について

収納が多くても家は片付けられない新築住宅の秘訣

「収納はとりあえず沢山!」

家づくりの要望で多いのが収納に関することです。

手狭な賃貸で作り付けの収納が少なくて、気付けば家中カラーボックスだらけ。

その反動なのかわかりませんが、収納をとにかく沢山と要望されることが多い。

しかし、収納を作れば作るほど片付かない家になるって知っていましたか?

今回は新築住宅で間取りを考える際の収納について整理していきましょう。

 

なぜ家のものが片付かないで散らかるのか

過去に読んだ書籍で、人と机の大きさについて印象的な話が書いてありました。

「整理整頓のできない人は、与えられた机の大小に関わらず、全てを物で埋めてしまう。」

机が大きくても小さくても、整理整頓が苦手な人の机の上はものでいっぱい。

その理由は、置いているものが全て仮置き状態だからです。

「とりあえず」や「一旦」といった気持ちで手に取ったものを置き、片付けないまま次のものを出す。

そして、机の上がいっぱいになると、既に置いてあるものの上に重ねて置く。

この繰り返しで、整理整頓ができていない机の完成。

この現象は机が住まいになっても同じです。

片付けが苦手な人に沢山の収納スペースを与えても、仮置きを繰り返して気付けば収納が満タン。

最悪のケースは、どこに何を収納したのかわからない状態になること。

では、片付けができる住まいはどんな工夫があるのでしょうか。

 

ものに住所を与えてみよう!

片付けが上手くいく住まいは、収納の量ではありません。

コツは、ものに住所を与えることです。

現時点で持っているものと、これから増えるであろうものを予測し、どの部屋に何を置くのかリスト化してみましょう。

そこでどこに置いていいかわからない、住所不定のものはいらないものの可能性が高い。

また、部屋に置くものが少ない場合は、収納がそこまでいらない部屋という考え方にもなります。

そうやってものに住所を与えることで、収納の要不要が明確になる。

過剰に収納をつくると、その分だけ面積が大きくなり工事費へ影響するしょう。

「収納はとりあえず沢山!」ではなく、間取りをつくる段階で予測しておくのが大切です。

 

収納の奥行きを変化させよう

ものに住所が与えられたら、次はどんな形の収納にするかです。

収納するものによって適切な奥行きが異なり、奥行きの違いが使い勝手の良し悪しを決めます。

具体的には、

・布団:90cm

・服(ハンガーに掛ける):65cm

・食器:45cm

・本:30cm

といったように、奥行きが短いと収納できない、長いと取り出ししにくくなる。

「とりあえず」で作った収納は使い勝手が悪いため、具体的にここに何を収納するのか決めるのがとても重要です。

 

家事動線を考えて収納を配置する

収納の基本は、使う場所の近くに設けること。

リビングで使うものはリビングに、キッチンで使うものはキッチンに。

この基本に当てはまりにくいのが衣類です。

衣類は、着替える場所、洗う場所、干す場所、片付ける場所がバラバラ。

これが整理されずに配置されていると、家の中で衣類を持ってあっちへ行ったり、こっちへ行ったりしなければいけません。

そこで大事になってくるのが、家事動線を整理することです。

衣類であれば、着替えから洗濯、収納までが短い距離で済むのが理想的。

そこで役立つのが、家族共有の衣類収納「ファミリークローク」の設置です。

脱衣室(着替え)→サンルーム(洗濯)→ファミリークローク(片付ける)の流れで、隣り合った配置や近い位置にあると非常に便利。

洗濯のたびに、2階にある寝室や子供部屋へ片付けに行かなくてよくなるので負担軽減になります。

使う場所、使う流れを考えてしっかりと収納を計画していきましょう。

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