「これから家づくり!念願のマイホームだし、失敗しないためにも事前に勉強をしておきたいな。何かおすすめの本を教えて!」
家づくりについて学ぼうとするその姿勢は、とても良いことだと思います!
こんにちは、一級建築士の鶴見です。
家づくりをするうえで知識がないということは想像以上に危険であり、その危機感をあまり感じていない人も意外と多いです。
知識がないとなぜ危険なのか。それは「自分にとって良い家とは何なのか?」という基準を持つことができないからです。
例えばですが、私は家づくりには詳しい自負があるものの、車のことはあまりわかりません。ベンツはなぜ良い車だと評価されているのか?各グレードの明確な違いは?など・・・。
知識がないため、このまま車について学習せずに購入すれば、おそらく満足度の低い高額な買い物をすることになると思います。
これは家づくりも同じです。もし「住宅会社に任せておけば大丈夫!」という他力本願な姿勢であれば、人生でもっとも大きな買い物を失敗してしまう危険性があります。
その知識を得るために、家づくりに関する本があります。もちろん本は世の中に溢れているので、ご自分で取捨選択することも重要です。
そこで今回は一級建築士の私が、本当に役立つ家づくりにおすすめの本をご紹介します。
このコラムを読んでいただければ、きっとお気に入りの一冊が見つかるはず。「迷ったらこれ!」というものを厳選したので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
家づくりの本は「なぜ」おすすめ?

家づくりの学習をするうえでなぜ本がおすすめなのか。
それは、情報の信ぴょう性が高いからです。
例えば、現代ではSNSを使えば無料で気軽に情報収集をすることができます。これは家づくりも例外ではありません。
ただSNSの場合は、情報の発信者がどんな人物なのかをよく見極める必要があります。
なかには住宅の知識がないのに広告収入を目的に発信している人もいれば、知識は豊富でもビジネス目的で偏った情報を発信している人もいるのが現状です。
なぜなら本は、筆者がどんな人なのか明確、かつ自費出版を除いては出版前に校閲をして信ぴょう性が確認された間違いのない情報であるものがほとんどだからです。
もちろんSNSも間違った情報を流している人ばかりではありません。
ですが、確実な情報を読者が迷子にならないように順序良く解説されているという点では、本に軍配が上がると言っていいでしょう。
なお、当カウンターでは一級建築士がYouTubeの動画を配信しています。もし気になるようでしたらチェックしてみてください。
家づくりの本は「どんな人」におすすめ?

- これから家づくりを始める人
- 家づくりを考えていて本を手に取るのが好きな人
- 勉強会などに足を運ぶ時間がなかなか取れない人
上記のように、家づくり初心者の人はもちろん、本を読むのが好きな人や、住宅会社の勉強会などに足を運ぶ時間がなかなか取れない人にもおすすめです。
先ほど触れたように、本は情報の信ぴょう性が高いという点が強み。
それだけでなく、お金さえ払えばどのジャンルの知識を得たいのかを自分で選択できるというのも魅力かなと思います。
そういった選ぶ楽しさみたいなものもあるので、本を読むのが嫌いではないということであれば、ぜひ手に取っていただきたいです。
ただし、人によっては読むのが大変だったり、元々本が苦手な人には抵抗感があるかもしれないので注意。
家づくりの本を選ぶうえで押さえておきたいポイント

家づくりの本を選定するうえでは、以下のようなポイントを押さえておきましょう。
- 目的を持って本を設定しよう
- 専門性の高い本は理解の仕方に要注意
- 住宅ローン系の本は地域によって有効ではない場合も
それぞれを解説します。
目的を持って本を選定しよう
家づくりの本を選ぶうえでは、しっかりと目的を持っておくと良いです。
なぜなら、家づくりの本は専門性によって分かれているものが多いため、その種類もさまざまだからです。
例えば、家づくりの流れの総論のものや、専門家も見るような断熱やデザインの教科書のようなものなど、幅広くあります。
仮に目的を持たずに多くの情報を網羅しようとして、それらのすべてを鵜呑みにしてしまえば、良いものばかりを足した予算に見合わない無謀な家づくりになってしまう可能性が高いでしょう。
住宅会社へ依頼する内容の解像度を上げるというイメージだとわかりやすいでしょうか。
そうすれば、本当に自分に合った本の選定ができ、理想の家づくりのための知識が身につきやすいと思います。
専門性の高い本は理解の仕方に要注意
家づくりに関する本の中には、教科書のような専門性の高いものもあります。
こういったものを読んでみて知識を入れる分にはいいですが、理解の仕方に要注意です。
専門性の高い本というのは、住宅業界のトップランナーのような著名な方が書いていることが多く、書いてある知識レベルも高いです。
そして実は、そのレベルを理解して家づくりを実践できている住宅会社ばかりではなく、地域によっては存在すらしないケースもあります。
もし教科書のような専門知識を多く取り入れたとして、それを住宅会社との打ち合わせ時に押しつけるように要望・条件を伝えたら、どうなるでしょう。
先ほども触れましたが、情報のすべてを鵜呑みにするのはおすすめしません。取得した情報はしっかりと整理し、自分軸で参考にしていくことを目指しましょう。
住宅ローン系の本は地域によっては有効ではない場合も
住宅ローン系の本は地域によって有効な場合とそうではない場合があります。
というのも、住宅ローンは地域や銀行によって制度設計が違うこともあるからです。
詳しい傾向は割愛しますが、これらは地域によっても異なります。
※私が把握している範囲だと、北陸エリアと東海エリアは全国の常識とは異なる住宅ローンの仕組みになっているみたいです。
住宅ローン関係は総じて難しい話にもなるので、ご自分で本を読むよりも住宅会社や地域で活動しているFP(ファイナンシャルプランナー)にアドバイスを聞くのがもっとも確実です。
家づくりに役立つおすすめの本6選

お待たせしました。
では、今回ご紹介するおすすめの本は以下の6冊です。
- 世界一わかりやすい家づくりの教科書
- 徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと
- 間取りの方式
- 間取りの正解
- エコハウス超入門
- イエタッタ家づくりノート
番号順におすすめポイントを解説していきますね。
※ちなみに、偶然かもしれませんが総じてエクスナレッジ出版の本は優秀なものが多いです。
1.「世界一わかりやすい家づくりの教科書」
こちらのシリーズは毎年内容を少しずつ更新して販売していますが、家づくり全体の流れや知識を網羅的に得やすい本です。
地方ルールのような感じで、地域によって微妙に差異があるかもしれませんが、基本は押さえられる内容となっています。
「家づくりの本、何買おうかな?」と迷ったらまず手に取って欲しいです。家づくりへの大きな一歩を踏み出しやすい一冊だと思います。
エクスナレッジ・ストア:世界一わかりやすい家づくりの教科書2024-2025
2.「徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと」
こちらの本の著者はトップブロガーの「ちきりん」さん。
家づくりの専門家ではありませんが、「顧客目線」でリノベの経験談を語っています。
ブロガーとしての文章力を活かしたわかりやすい解説も魅力の一つですが、もっともおすすめなポイントは、お客さんとしての正しい振る舞い方がわかるという点です。
お客さんとしての住宅会社との付き合い方、発注者としてのあり方、という表現だと伝わりやすいでしょうか。
この本を読めば、お客さんは家づくりについて手取り足取り教えてもらう立場ではないという自覚がしやすくなると思います。
リノベのことが書かれていますが、もちろんリノベ以外の家づくり初心者の方全般におすすめしたい一冊です。
Amazon:徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと
3.「間取りの方程式」
「心地よい空間づくりや暮らしを愉しくする間取りづくりに欠かせないプロのやり方を、25の視点でセオリー化した家づくりの“公式”ルールブック」という考え方が記載されている本。
住まいの知恵や工夫が学べ、収納を効率よく確保するための知識などが得られます。
暮らしやすい間取りについて基礎的なことから学べるため、家づくり初心者の方に限らず、むしろ設計事務所や住宅会社に新卒で入社する方にもおすすめしたい、まさに間取りの入門書と言える一冊です。
Amazon:間取りの方程式
4.「間取りの正解」
間取りに関する写真や図面、テキストによる意図の解説がとてもわかりやすい本。
住宅会社との打ち合わせ時、言葉だけではなかなかイメージを伝えられないというケースもありますが、そんな時にこういった本があると便利です。
家族の間だけでなく住宅会社ともイメージ共有がしやすくなるでしょう。
家づくりをするうえで常々持っておきたい一冊です。
エクスナレッジ:間取りの正解
5.「エコハウス超入門」
省エネ住宅についての詳細が初心者でもわかりやすく書いてある本。
自分でインターネットなどで省エネについて勉強しようとすると、難しいワードや仕組みが多く出現することによって、億劫になってしまうかもしれません。
そんな時に、こちらの本があれば学びやすいと思います。
温度差のない家を求めている人、ランニングコストを抑えた暮らしを求めている人など、エコハウスへの関心が高いようでしたら手に取っておきたいですね。
快適な暮らしを求める人向けの一冊です。
Amazon:エコハウス超入門 84の法則ですぐ分かる
6.「イエタッタ 家づくりノート」
弊社が出版している本で、一級建築士が第三者目線で監修している家づくりノート。
家づくりに必要な知識や、必要な情報整理シートなど、家づくりをスムーズに進めるために役立つツールとなります。
家族と話し合いながら使えるものなので、ぜひ一冊は手に取って欲しいです。
具体的には、
- どこの会社に何を話したのかわからなくなる
- 同条件で比較したいのに会社によって要望の伝え方がバラバラで比較にならない
といった効果が期待できます。
Amazon:イエタッタ 家づくりノート
【まとめ】家づくりの本を読めば失敗は避けられる
家づくりの本を読めば失敗のリスクは減らせると思います。
なぜなら、家づくりの失敗が起きてしまうのは「何も知らないまま家づくりを始めてしまう」というケースがほとんどだからです。
そういった意味では、家づくりに関する本を数冊手に取ってみるのは、情報の信ぴょう性も高いうえ効果的なのでおすすめと言えます。
ただし、知識を入れ続けるだけでは効果は発揮しません。大事なのは行動すること。
家族で価値観を共有し、要望・条件をまとめ、優先順位をつけることがもっとも重要です。それが家づくり失敗のリスクを大きく軽減することにつながります。
初心者向けに、家づくりにおいて最初にすべき行動を解説しているコラムもあるので、こちらもぜひご覧ください。
家づくりは何から始める?最初にすべき行動、必要な期間・流れも解説
おすすめの本も、もう一度おさらいしておきましょう!
- 世界一わかりやすい家づくりの教科書
- 徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと
- 間取りの方式
- 間取りの正解
- エコハウス超入門
- イエタッタ家づくりノート
ぜひ参考にしてみてください。読んでいただきありがとうございました。
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