一級建築士 つるみーの     家づくりコラム

2022.01.14

家を建てる前に知っておくべきこと

鹿児島県の一戸建て住宅の平均価格を解説!

一戸建て住宅を建てようと決めた時、「家を建てるには、どの位の予算が必要だろう」や「一戸建て住宅の平均価格はどのくらいなのか」など、多くの人がお金について考えるでしょう。

理想の住宅を手に入れるためには、大切なことです。それに、住宅の平均価格を知ることで、予算も組みやすくなります。

 

そこで1つ気をつけたいのが、「一戸建て住宅の平均価格は全国共通ではない」ということです。

縦に長い地形の日本は、県によって気候などに異なる特徴を持っています。

住宅もそれに合わせた設計になっており、当然住宅の価格も変わってきます。

そのため、一戸建ての平均価格がどの位かを調べる場合は県を絞って調べましょう。

 

今回は、鹿児島県内に一戸建て住宅を建てたい人に向けて平均価格を紹介します。

まずは、価格をお伝えする前に、平均的な広さを知りましょう。

 

平均的な家の面積は35.6坪

鹿児島県の平均的な家の面積は35.6坪です。

全国的な家の平均面積が38坪程度のため、鹿児島県の住宅は全国より少しコンパクトです。

鹿児島の住宅会社にヒアリングしたところ、夫婦とお子様2人ぐらいのご家族の場合は、30~35坪ぐらいで検討している方が多いとのことでした。

しかし「35.6坪と言われても、あまりピンとこない……」という人もいるでしょう。

その場合は、畳の枚数などに置き換えて考えます。

 

1坪は約3.3㎡であり、畳で言うと2枚分です。

そのため35.6坪は畳71.2枚分になります。これは、4~5人が暮らすのに丁度良い広さです。

家の面積が全国平均よりコンパクトですが、「狭い」や「圧迫感がある」などは感じにくいでしょう。

(勿論、間取りや収納スペースの数で多少は変わってきます)

 

鹿児島県の平均的な家の面積が分かったところで、続いては平均価格を見ていきましょう。

 

 

平均価格は1,996万円

鹿児島県で一戸建ての家を建てる場合、平均価格は1,996万円です。

全国的な平均価格は3,454万円のため、全国平均に比べると安い価格で家を建てていることになります。

また、鹿児島県は47都道府県の中でも個人の収入が低い県に分類されるため、家の建設費用にあまりお金をかけられないことも理由の1つでしょう。

 

しかし家の面積でもお伝えしたように、4~5人が暮らせる広さは確保されています。

そのため、自分の希望を取り入れず様々な我慢をして家を建てているわけではありません。

 

それでは、平均価格も理解したところで、次は坪単価に注目していきます。

 

平均坪単価は56.0万

坪単価とは、1坪の価格を表す言葉です。(1坪は、3.305㎡になります)

 

例えば、坪単価が50万円で40坪の場合は、50万円×40坪となり価格が2,000万円になります。

このように、手軽に価格の把握ができるところが坪単価の特徴です。

そして、鹿児島の平均坪単価は56.0万円になります。

全国の平均坪単価が86.5万のため、平均よりも安いと言えるでしょう。

 

しかし、坪単価は家の形によって変化します。

そのため「計算した坪単価が、絶対に正しい」というわけではないので注意が必要です。

もし、坪単価で住宅会社を比較しようと考えているのであれば、中身をしっかりと把握しなければいけません。

この点に関しては、次の章で詳しく解説します。

 

坪単価で判断しない方が良い

先ほど「計算した坪単価が、絶対に正しいわけではない」と、お伝えしました。

理由としては、家の形以外にも下記の内容が挙げられます。

 

 

・付帯工事や消費税は別

・総額で把握する

・性能、仕様が高ければ高い

・適正価格かどうかの判断が大事

 

 

坪単価には、家(本体)を建てるために必要な価格しか含まれていません。

エアコンや上下水道、駐車場の舗装など、生活に必要なものを設置する付帯工事の費用が含まれていないのです。

そして建設業界では、税抜き価格で話をすることが当り前となっているため、消費税も含まれていません。

また、断熱性などの性能や仕様のグレードが高ければ高い程、金額も上がります。

 

これが、坪単価で判断しない方が良いとお伝えした理由です。

曖昧な坪単価で判断するのではなく、内容をしっかりと確認し総額を把握することが重要でしょう。

同時に、適正価格であるか判断するために、ある程度の住宅に関する知識を持っておくか、信頼できる住宅会社を見つけることも大切です。

 

今回は、鹿児島県の一戸建ての平均価格や坪単価について解説しました。

平均的な金額を知ることで、予算を組みやすくなります。

自身が家を建てる際は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

参考URL: https://www.jhf.go.jp/files/400357456.pdf

SNSでシェアする

家づくりコラム
関連記事

ページトップへ