- 家を建てる前に知っておくべきことと題して、これで14個目の記事になります。
実は、ここまで学んで、初めて内見会に行くのが効果的。
ではどのような心構えや準備で、完成内見会に行くのが良いのか考えてみましょう。
住宅会社の完成見学会へ行く目的をはっきりさせる
まず、目的無く見学会に参加するのはやめましょう。
最近では感染予防対策やプライバシー保護の観点から、完全予約制の見学会が常識化しつつあるので、ふらっと立ち寄ることは減ったと思います。
もちろん、ふらっと立ち寄る偶然の出会いから始まる家づくりもありますが、確率的にはとても低い。
そのため完成内見会に参加する際は、「この会社で建てたいかも!」といった目的意識を持って見学会に行きましょう。
ところで、目的が無くとりあえず見に行った人が、後々どうなるか想像できますか?
・住宅会社からの営業連絡にストレスを感じる
・どこの会社を回ったのかわからなくなる
・会社名と見学した建物が頭の中でリンクしなくなり、どこが良かったかわからなくなる
ざっとこんな感じです。
貴重なお休みの日を削って費やした時間の割に、あまりに無駄が多い結果になりがち。
やはり「この会社で建てたいかも!」といった目的意識を持って見学会に行きましょう。
完成見学会のマナー
昨今、感染予防対策やプライバシー保護の観点から、完全予約制の見学会が一般化しています。
感染予防の観点や駐車場が限られている場合があるため、早め早めの予約を心がけて下さい。
また、当日予約はなるべく避けましょう。
予約が埋まっていたり、接客中で連絡が取れないことが多く、住宅会社側も十分な準備ができていないかもしれません。
2日前の事前予約を心掛けて下さい。
完成見学会は休日に開催されることが多いため、子供連れで見に行くことが多い。
子供連れの場合は、年齢にもよりますが必ず抱っこか手をつないで見学しましょう。
特にオーナーが決まっている見学会では要注意です。
オーナーが暮らす直前に、故意ではないにしても家が傷つけられたらショックを受ける。
見学する側も予想外の子供の行動が不安で、住宅会社の説明が上の空になってしまうこともあります。
見せる側、見る側の双方にとって良い形にするため、マナーはしっかりと守りましょう。
見学会参加前に予習をしよう
住宅会社を選ぶ際、見学会に参加すれば多くの情報が得られると考えてしまいがち。
しかし、実際は見学会で得られる情報と、行かなくても得られる情報に分かれます。
そのため見学会参加前に、住宅会社について予習しておくと効果的です。
会社のHP、イエタッタのようなポータルサイト、雑誌、SNS等、様々な媒体から住宅会社のことを知ることができます。
まずはそれらの媒体で、会社の考え方(コンセプト)や過去の施工事例を見て、得意としていることを把握しましょう。
餅は餅屋という言葉がある通り、住宅会社にも得意不得意があります。
家づくりを依頼するなら、自分たちの理想の住まいに近く、得意としている会社で建てる方が質は高くなる確率が高い。
それは見学会よりも、各種媒体での情報収集の方が調べやすいです。
また、オーナーがいる住宅の見学会は、オーナーの理想の映し鏡です。
だから、自分が思い描いていた会社のイメージと、見学会の住まいのイメージが違ってがっかりしたということが起きます。
人々の暮らしは十人十色なので、そのギャップは起きて当然。
完成見学会でがっかりしないためにも、予習がとても大切です。
目の前の担当者が家を建てるパートナーになるかも
次に、完成見学会でしか得られない情報について考えてみましょう。
答えは、社員の人柄です。
住宅会社の一般的な業務フローとして、見学会で案内を担当した人が、そのお客さんの担当者になります。
(※会社規模や混雑状況によって例外はある)
つまり、見学会で案内してくれた人が、家づくりのパートナーです。
家づくりは、パートナーとの打合せを重ねて、一緒に創り上げるもの。
そのパートナーとコミュニケーションが上手くいかないと、家づくり自体が上手くいきません。
そのため、パートナーの人柄をしっかり見ていく必要があります。
見るべきポイントはコミュニケーションにあるので、一方的に説明を聞いているだけではわかりません。
そこで積極的に質問してみるのがオススメ。
アドリブで質問を考えるのは苦手という方は、事前の予習段階で考えておくのがいいでしょう。
きっと質問への返答や対応で、その担当者のコミュニケーション能力や知識、経験値を測ることができます。
印象に残ったことは家づくりノートへ記入
このようにしっかりと準備し、見るべきポイントを押さえて完成見学会に参加すると、得られる情報量が大きく変わってきます。
しかし、人の記憶は曖昧で、ついつい忘れてしまうこともある。
そこで印象に残ったことをまとめる家づくりノートを作るのがオススメです。
実際のノート以外にも、スマホのメモ機能を使ったり、家づくり用のSNSを作ってもいいでしょう。
完成見学会の段階から始め完成まで続けるれば、備忘録としても役立ちます。
家づくりに失敗しないために、よく学び、しっかり記録し、確認するようにしていきましょう。