最近、ブログだけではなくYouTubeで家づくりの情報発信をする方々が増えてきました。
これはとても良いことだと思います。
家づくりの失敗は、お客さん側の勉強不足によるものもあるため、情報収集は必要。
それがYouTubeという動画コンテンツで、気軽にできるなんて素晴らしいこと。
しかし、気軽に情報収集できるからこそ気を付けたいことがあります。
- 誰が発信している情報なのか
- 自分たちに見合った情報なのか
- 家づくりの絶対的な正解はない
これら3点に気を付けなければいけません。
具体的に説明していきます。
1.誰が発信している情報なのか
昨今、SNSをはじめとした個人のメディア化が進んでいます。
誰でも、どこでも、スマホ1つで情報発信ができる時代です。
こんな時代だからこそ、情報発信源がどんな人なのか見極めなければいけません。
大勢の人が良く調べるコンテンツ(例:転職、お金、家など)は、それだけ多くの人が情報発信をしています。
中には広告収入目的で、信憑性の低いものもちらほら。
建築士や工務店、設計事務所といった素性の分かる人の情報を選んで見ていきましょう。
2.自分たちに見合った情報なのか
沢山の情報があると、どうしても極端な情報に目が行きやすくなります。
新築住宅であれば、
- 耐震等級3
- Heat20G2レベル以上の断熱性能
- 気密性能C値0.3以下
「これら3つを兼ね備えた家にしなければいけない」と強く訴えかけることが多いです。
プロ目線で言えば、本当に理想的なスペックのお家だと思います。
可能であれば実現できたらいいでしょう。
しかし、それが自分たちの予算や価値観に見合ったものなのか見極めなければいけません。
耐震や断熱の仕様が高くなればなるほど、工事費は高くなります。
工事費を落とすポイントは、規模を小さくすることですが、それで必要な部屋が足りるのかどうかは暮らす人次第。
なぜ良いのか自分たちで理解しながら、それが見合うものなのかしっかり判断していきましょう。
極端な情報に流されてしまうと、本当に大切なものを見失うので要注意。
3.家づくりの絶対的な正解はない
家づくりに勉強は必要不可欠ですが、勉強することが目的になるとおかしな方向に進みます。
何のための勉強なのか忘れてはいけません。
家を建てるということは、暮らしを豊かにする選択肢の一つです。
どんな暮らしをすることが豊かに感じるかは、その人それぞれの価値観によって変わります。
だから、家づくりに絶対的な正解はありません。
自分たちなりの正解を見つけ、それを実現させるために情報取得という勉強をするものです。
勉強となると荷が重く感じるかもしれないので、まずは自分たちの憧れの暮らしをイメージしてみましょう。
新しいお家で何をしたいのか、そこにヒントがあります。
もしくは、今までの暮らしで良かったこと、悪かったことを思い出してみましょう。
良かったことは継続していき、悪かったことは改善していく。
その機会が家づくりです。
自分たちなりの正解を探して、それを実現させるために情報取得や勉強をしていきましょう。
イエタッタカウンターは誰が情報発信しているのか
最後に、肝心のこのコラムは誰が書いているのか。
イエタッタカウンターのサービスを統括する一級建築士自ら書いています。
イエタッタカウンターは、家づくりの教育機関のようなイメージです。
全国的な情報も大事ですが、住宅は地域性が影響する建築のため、なるべく北陸での家づくりに関する情報をお伝えするようにしています。
家づくりに絶対的な正解が無いように、個別の悩みも千差万別。
気軽に皆さんの悩みを相談しに来てください。