一級建築士 つるみーの     家づくりコラム

2021.03.12

注文住宅で気を付けるポイント

家を建てる土地はどんな方位がいいのか

家づくりで皆が重要視する土地のこと。

特に大事なのが方位です。

どの方角に道路があるかによって、家の間取りは変わってきます。

各方位事に特徴を踏まえて、間取り計画に活かしていきましょう。

 

敷地のどこに余白を作るのか

家と土地の関係性で大切なのは余白です。

余白があることで、太陽の光が遮られることなく窓に届き、明るい室内になります。

余白が小さくすぐ隣に家が建っていると、陰になって家の中は昼でも暗いままでしょう。

明るく、開放的で、心地良い居住空間にするには、家の外に適切な余白が必要になってきます。

 

 

南向き道路の土地

南向き道路の土地は、一般的に人気と言われています。

メリットは、道路含めて他の建物との距離が取れるため、太陽の光が入ってきやすいこと。

デメリットは、駐車場や玄関へのアプローチ、そして庭と余白に必要な機能が混雑することです。

また、南側にLDKを持ってくる場合は多いため、道路との間には目隠しフェンスが必要になります。

目隠しフェンスが無い場合は、せっかくの南側の窓がカーテン閉めっぱなしになってしまうことも。

 

 

北向き道路の土地

北向き道路の土地は、一般的に人気がないと言われています。

場合によっては、南向きの土地と比べて少しリーズナブルなことも。

メリットは、南側にLDKを配置した時にプライバシー確保しやすいことです。

人の往来がある道路から視線を感じないのは、プライバシー確保の観点からかなり重要。

デメリットは、ある程度の広さがないと南側に余白を作れないこと。

住宅と駐車場を配置して敷地の余白が無くなってしまうと、十分な自然光を室内に取り込むことができません。

更に、南側の隣地にどんな大きさの建物が建っているかも関係してきます。

広さや近隣状況といった条件が整えば、プライバシーが確保された快適な住環境になるでしょう。

 

 

東向きと西向き道路の土地

一般的に分譲地は、道路の接道長さよりも敷地の奥行きの方が長くなります。

その方が沢山の土地を分譲できるからです。

分譲地における東向き、西向きの土地は、南側に向いている窓が沢山設けられるメリットがあります。

デメリットは北向き同様、十分な広さが無いと南側に余白が設けられないことです。

広さや近隣状況といった条件が整えば、南側に沢山窓がある快適な生活環境が築けるでしょう。

 

 

南側の窓が全てではない

土地選びにおいて、南側に余白を作るのは大切です。

しかし、そこにこだわり過ぎると土地が見つからず、暗礁に乗り上げてしまうことも。

そんな時は柔軟に考えていきましょう。

吹抜けを設ければ、高い位置に窓を設けられます。

窓と視線の高さが合わないので、プライバシーを確保しながら明るい環境を実現できるでしょう。

また、方位関係なく風景が開けている方向に窓を設けるのも一つ。

窓は光を採り込み、視線が抜けることで開放感が感じられるものです。

カーテン閉めっぱなしの窓は、窓として機能していないと言ってもいいでしょう。。

そのため窓の機能という視点では、南側に窓を設けることだけが正解ではありません。

心地良い生活環境を築くために、敷地をしっかり見極めていきましょう。

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