「後悔しない家づくりのために、ノートを作ってみたい。どうやって作ればいいのかな?」
家づくりノートが気になる方へ。
こんにちは。イエタッタカウンター・一級建築士の鶴見です。
「家は人生でもっとも大きな買い物」という方は多いでしょう。それだけに、なるべく後悔のない家づくりがしたいですよね。
家づくりノートは、家づくり失敗のリスクを下げ、理想に近づけることができる優秀なツールとなります。
ただし、その効果を発揮するには、効果的な項目を設定して作成することが重要です。
今回のコラムでは、一級建築士の私が家づくりノートの効果と作り方について解説します。ご紹介する9項目のテンプレートを用意すれば誰でも挑戦できるのでご安心ください!
そもそも家づくりノートってどういうものなのか?自分に合っているのか?
このあたりの指標にもなると思います。ぜひ最後まで目を通していただけたら嬉しいです。
目次
家づくりノートとは?

家づくりノートとは、「家づくりをスムーズにするためにあったら役に立つノート」です。
例えば、家づくりをするうえではいくつかの住宅会社に足を運ぶと思います。
その際にありがちなのが、以下のようなコミュニケーションミスや伝え漏れです。
- どこの会社に何を話したのかわからなくなる
- 同条件で比較したいのに会社によって要望の伝え方がバラバラで比較にならない
家づくりノートには、こういった事態を防ぐ一定の効果があります。
また、家づくりノートは、家族の叶えたい要望・条件をまとめておくノートでもあります。
家づくりは、家族間でも考えが異なるもの。そういった家族一人ひとりの考えを文章化することで、要望としてまとめやすくすることができます。
これらのように家づくりノートには、家づくりの進行をスムーズにするために役立つ効果があるのです。
家づくりノートを利用している人の割合は?

そもそも家づくりノートを利用している人はどれくらいの割合でいるのでしょう?
実は、ほとんど利用している人はいません。
なぜなら、家づくりにおいて要望をまとめておくことがどれほど重要で、かつ、どれほど大変であるかを知らない方がほとんどだからです。
もちろん、ノートがなくても家づくりはできますが、問題はその精度です。
後悔や失敗のリスクを下げつつ理想の家づくりを目指すなら、要望や条件を正確にまとめておく必要があります。
前項でも触れましたが、家づくりは住宅会社とのコミュニケーションミスや伝え漏れが起こったり、家族間での価値観のすれ違いがあったりと、一筋縄ではいかないもの。
だからこそ、家づくりノートで要望や条件をまとめておくことは有効となるのです。
ぜひ、この後に解説する家づくりノートのメリットにも目を通していただき、その重要性を少しでも感じてもらえたらと思います。
家づくりノートを作るメリットと利用方法

家づくりノートを使って家族の想いをまとめてみれば、思った以上に思考がクリアになって、家づくりがスムーズになると思います。
ということで、ここで家づくりノートを作るメリットについてまとめてみましょう。
- 家族との共有
- 住宅会社との打ち合わせもスムーズ
- 家づくりの思い出にもなる
それぞれご覧ください。
家族との情報共有
まず家づくりノートは、常に家族と情報共有できる点がメリットとなります。
家づくりは完成までの過程が長いです。
その中で自分自身や家族の考え方が変わってしまうことも多いですが、本当に大事にしていることは当初から変わらないものです。
そういったことを忘れないように、備忘録としての役割もあるのが家づくりノートとなります。
また、ノートにまとめることで情報整理もしやすいため、家族間でイメージのズレが起きにくくなるでしょう。
住宅会社との打ち合わせもスムーズ
家づくりノートがあれば、住宅会社との打ち合わせもスムーズになります。
暮らしのイメージ、性能・設備、デザインやテイストもある程度はノートにまとめられているはずなので、それらを要望として伝えやすくなるでしょう。
また、住宅会社巡りをする際に、自分たちのイメージがブレないようにする効果もあります。
要望・条件等がまとめられていないまま複数の会社に行くと、会社によって伝えることが変わってしまうという事態が起きやすいです。そうなると、住宅会社の比較検討ができなくなってしまいます。
そこで家づくりノートに自分たちの想いをまとめられていれば、どこの会社に対しても同じことを伝えられるようになり、正確に比較することができるでしょう。
家づくりの思い出にもなる
家づくりは新しい生活に期待を膨らませながら楽しく取り組める半面、大変な作業です。
これは、家づくりを経験した人にしかわからない感覚と言えます。
家族と密に話し合って一つの目標に向かっていくことは、乗り越えたときに絆もより深まっているでしょう。
だからこそ、家づくりノートのように記録があることは、家族の思い出にもなるはずです。
もしお子さんがいるご家庭であれば、お子さんが将来的に家づくりをする日が来た時に、多少情報は古いかもしれませんが、その過程を学ぶことができる参考書にもなるのではないでしょうか。
家づくりノートを作るうえで必要なもの

家づくりノートを作るうえで、特別なものは必要ありません。
見やすさ、使いやすさ、持ち運びのしやすさ、このあたりが満たされていれば、基本的には自分の好みのものでいいでしょう。
以下では、いくつかおすすめの例を出してみました。
持ち運びしやすいノートは万能
家づくりノートは、家族との話し合い、家づくり相談窓口、住宅会社との打ち合わせなど、使用するシーンはさまざま。
ですので、なるべく持ち運びしやすいノートがおすすめ!
たとえばB4かB5くらいのノートなら、行の幅が狭すぎないものであれば使いやすく持ち運びもしやすいノートです。
ご自分で最適なサイズ感のものを選択してみてください♪
方眼ノートは間取りのイメージをするのに最適
もし間取りのイメージ図を書くなら、方眼ノートが最適です。
マス目があるので、簡易的な設計図をキレイに書くことができます。
たとえば、
- どこに何の部屋を配置するか?
- 各部屋の広さをどれくらいにするか?
- 家具の配置は?
などなど、設計士ではなくても自分なりに書いておけばイメージを伝えやすいため、住宅会社との打ち合わせもスムーズになるでしょう。
他にも、インターネットで見つけた施工事例の画像など写真類を切り抜いて貼り付ける使い方をするなら、方眼ノートであればマス目に合わせて美しく貼れますよ♪
ルーズリーフやバインダーも使い勝手が良い
今後、家づくりに関する情報が増えることを考慮するなら、ルーズリーフとバインダーを用意するのもおすすめ!
ルーズリーフなら項目ごとになるようにファイリングすれば情報をまとめやすいですし、書くボリュームが多くなってページ数が足りないといったストレスも感じにくいです。
仮にノートの場合、書きすぎて数冊に分けることになったら、持ち運びが大変だったり紛失のリスクがあったりもします。
とはいえ、ノートにもコンパクトさやページめくりのしやすさなどメリットはあるので、このあたりは人によるでしょう。
その他のおすすめアイテム
他にも、3色ボールペンやマーカーなどがあると、重要項目に色をつけるなどして見やすさの工夫もしやすいでしょう。
もし書くのが苦手という方なら、スマホのメモ機能でもOKです。メモ共有アプリをインストールして家族で共有できるようにするのもスマートで良いですね。
ノートの代わりにiPadやノートパソコンを使用するのも便利。家づくり系の電子書籍やブログ・YouTubeを参考にするという使い方が同時にできるのもポイントです。
選択肢はさまざまなので、ご自分に合った方法で家づくりノートに挑戦してみましょう!次で項目のテンプレートをご紹介します。
家づくりノートの作り方!9項目のテンプレートで家族の想いをまとめよう!

それでは、家づくりノートの作り方をご紹介します。
家族の想いをまとめるテンプレートとして、下記の9項目を用意しましょう。
【家族の想いをまとめる9項目のテンプレート】
- なぜ家を建てようと思ったのか
- 今住んでいる家の不満
- 今住んでいる家の良い点
- どんな趣味・生活がしたいか
- どのような性能が欲しいか
- どんな場所(土地)に暮らしたいか
- デザイン・テイスト
- 予算イメージ
- スケジュール
各項目について、具体的にどのようなことを記載するのかを解説していきますね。
1.なぜ家を建てようと思ったのか

まずは「なぜ家を建てようと思ったのか?」を書き出してみましょう。
【記入例】なぜ家を建てようと思ったのか?
- 将来的に子どもができることを考えると、今より広くて部屋数の多い家が欲しい
- 子どもが大きくなってきて今のアパートでは充分に遊ばせてあげられない
- 家族時間を楽しめるように庭つきの家が欲しい
など。
上記のように、複数書いてもOKです。
住宅会社との打ち合わせで予算や間取りを決める時に、迷ったり悩んだりすると上記のようなことを忘れがちです。
だからこそ「なぜ家を建てようと思ったのか?」を書き出して、いつでも見返せるようにしておきましょう。
2.今住んでいる家の不満

次に、今住んでいる家の不満を書き出してみましょう。
【記入例】今住んでいる家の不満
- 駅から遠い
- 日当たりが悪い
- 部屋の数が足りない
- 収納が足りない
- 庭がない
など
なぜ現時点での不満を書くのかと言いますと、今の不満を新しい家では改善し、理想の家づくりにつなげるためです。
なお、住む場所(土地)や予算の面などから全てを満たすのは難しいケースもあるため、上記のように番号をつけるなどして優先順位を決めておくのがおすすめです。
優先順位が決められていれば、どこに予算をかけるべきか、どこを妥協するべきかの判断材料になるでしょう。
3.今住んでいる家の良い点

今住んでいる家の良い点もまとめておきましょう。
【記入例】今住んでいる家の良い点
- 駅から近い
- 日当たりが良い
- スーパーやコンビニが近い
- 閑静な住宅地
- 公園が近い
など
良い点は、今の暮らしで快適に感じているのと同時に、当たり前となっている部分です。
家づくりには答えがないため、住まい手にとって当たり前のことであっても、他の家庭にとって当たり前ではないことがあります。
よって、今の良い点は住宅会社にも要望として伝えないと反映されず、理想の家づくりから遠ざかる可能性があります。
ですので、そういった当たり前と感じている部分、つまり、変えたくないことを書き出しておいて、要望として伝えられるようにしておくことが大切です。
書き方は前項の不満と同様に、番号をつけるなどして優先順位を決めておくといいでしょう。
4.どんな趣味・生活がしたいか

家づくりは「家を建てること」を目的にしないように気をつける必要があります。
【記入例】どんな趣味・生活がしたいか
- BBQができるデッキや庭が欲しい
- 友人や親戚を集めてパーティーがしたい
- 在宅ワークがしやすい環境が欲しい
など
上記のように、「その家でどんな暮らしがしたいのか?」といったことを目的にしないと、家を建てたとしても生活が満たされることはありません。
家を建てたら、少なくともローンを支払う期間はそこに住み続けますよね。30年〜40年ほどでしょうか。
その期間を充実したものにするためには、日々の趣味や生活、つまり「どんなことをしたいのか」を考えておくといいです。
すると、自然と自分たちの家づくりに何が必要なのかが見えてくるでしょう。
5.どのような性能が欲しいか

こちらも家づくりの目的を見失わないための重要項目。
性能は「どのように暮らしたいのか」を考えてみるとわかりやすいです。
【記入例】どのような性能が欲しいか
- 災害に対して安心な暮らしがしたい→耐震性能
- 健康で快適に暮らしたい→断熱性能
- 共働きでも負担の少ない暮らしがしたい→機能性
など
上記のように書き出すと、自分たちが家づくりにおいて何を優先したいのかが明確になってくるでしょう。
6.どんな場所(土地)に暮らしたいか?
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ここまで決めたら、ある程度は要望・条件が明確になっていると思います。
なお、ここで決めるのは大まかなエリアでOKです。もちろん気になる土地や所有している土地があるなら、そちらも候補に入れておきます。
のちに本格的に土地探しをすることになったら、住宅会社と一緒に探してもらうと効率的。
ですので、エリアの候補を決めたら、そのエリアを紹介してくれる住宅会社を探すのがスムーズな流れとなるでしょう。
なお、住宅会社と一緒に探すのが効率的な理由は以下のコラムで解説しています。
家を建てるなら、土地探しよりハウスメーカー・工務店探しが先!
7.デザイン・テイスト

デザイン・テイストは見た目や雰囲気の部分ですね。存分に想像を膨らませてアイデアを出し合いましょう。
【デザイン・テイストのアイデアを膨らませる方法】
見つけて気になった写真をノートに貼り付けてもいいですし、もちろん文章にしてもいいと思います。
家族で「こんなのいいよね!」と話し合い、楽しみながら価値観をすり合わせてみましょう。
見たり触れたりする機会があれば、既製品か自然素材かといった素材感も考えていけると、より精度高く考えていけると思います。
8.予算イメージ

家は決して安い買い物ではないですし、ローンの支払い等を考えると予算イメージは持っておいたほうがいいです。
【予算イメージの方法】
もし、より精度の高いライフプランの作成はファイナンシャルプランナーと相談するのがおすすめ。家づくりノートができたら、イエタッタカウンターのような無料で相談できる窓口に足を運びましょう。
ちなみに、一般的なファイナンシャルプランナーは家の予算感を知らないケースが多く、住宅会社もライフプランのような精度の資金計画はできません。
イエタッタカウンターなら、ファイナンシャルプランナーと住宅会社の専門性が共存しているため、安心して相談できます。
予算については、このコラムとあわせて以下も読んでみてください。
家を建てる人が、最初につまずく予算のこと
9.スケジュール

家づくりはある程度の計画を立てておかないと、途中で疲れてしまったり長引いてしまったりするおそれがあるので、おおまかにでもスケジュールを立てて行動してみましょう。
【家づくりのスケジュール目安】

上記のように、家づくりは始めてから引越しまで、最短で約1年ぐらい見込んでおく必要があります。
あくまでも決断できる準備ができている人の最短スケジュールなので、一般的には1年半から2年はかかるつもりでいましょう。
家づくりが長期化する方のほとんどは会社決定するまでに時間を要するため、判断や決断するための条件整理として早期に家づくりノートを作成し、判断基準としていくとスムーズに進みやすいです。
家づくりノートを作るのは大変?ノートは今すぐ必要なの?

家づくりノートはメリットが多く、効果的です。ご紹介した9項目のテンプレートを用意すれば、作成するのも容易と言えます。
ただ、もしこのコラムを読んでノート作りが「大変そうだな」「自分には合っていないかもな」と感じたら、まずは最低限、家族と話し合って以下の項目だけでも決めてみませんか。
- 理想の暮らしの優先順位(趣味、生活、性能等)
- 大まかなデザイン・テイスト
- 住む場所(土地)の候補
これらをメモで残しておくだけでも、家づくりの方針は固めやすいです。
このように、ある程度は準備して第三者機関を利用すれば、家づくりノートは人によっては必須ではないかもしれません。
イエタッタカウンターなら、実務経験が豊富なプロから第三者目線で意見を聞くことができ、お家のお金関係に詳しいファイナンシャルプランナーに資金計画の相談をすることも可能です。
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イエタッタカウンターや相談窓口の詳細等については以下のコラムをご覧ください!
家づくり相談窓口とは?6項目での選び方!メリット・デメリットも解説!
なお、家づくりおいて最初にすべき行動は、「家族との話し合い」です。
なぜなら、ノートを作るにしても、勉強会への参加や相談窓口に足を運ぶにしても、まずは家族と価値観をすり合わせておくことが重要だからです。
なので、ぜひ以下のコラムも併せて読んでいただきたいなと思います。家づくり初心者の方であれば必読です。
家づくりは何から始める?最初にすべき行動、必要な期間・流れも解説
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まとめ
家づくりノートは以下の項目テンプレートを参考に作成してみましょう。
- なぜ家を建てようと思ったのか
- 今住んでいる家の不満
- 今住んでいる家の良い点
- どんな趣味・生活がしたいか
- どのような性能が欲しいか
- どんな場所(土地)に暮らしたいか
- デザイン・テイスト
- 予算イメージ
- スケジュール
家づくりノートは、家づくりの進行をスムーズにするために役立つツールです。
それだけでなく、以下のようなメリットもあります。
- 家族との共有
- 住宅会社との打ち合わせもスムーズ
- 家づくりの思い出にもなる
ただ、もし家づくりのノートが自分に合っていないと感じたら、家づくり相談窓口を利用してみましょう。
イエタッタカウンターは実務経験豊富なプロのスタッフが対応いたします。ぜひご利用ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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